「思い出に浸る素晴らしき玩具に、新年は明けた」
  
    
    
    
    
件名——
おめでとうございます!!(*^∀^*)
  
本文
——
特に何も無くってもお正月って素晴らしい日なんだと思える。
これは日本にだけあって、外国にはない事らしいから凄く誇らしい事だよね☆
(>∀<*)ノノ
そうそう!昭和って64年まであるって知ってた?
((φ(..。)
1月7日までに生まれた人は、平成じゃなくって昭和なんだって・・・っ!!
この一週間の中で生まれた人って凄いと思えるんだけど、それって私だけかなあ?
(>∩<;)
って、これお正月と関係なかったね(苦笑
でも・・・どう思う白?
  
    
    
    
  
ある日、そんなメールが送られてきた・・・。
差出人は「佐倉美青」
彼女はよく色々な事を色々な目線で見つめ、教えてくれる。
俺の目には映らないものでも、彼女にはきっちりと映っているように。
新年早々そんな彼女からこんなメールが届くとは。俺は面白い玩具でも見つけたみたいに喜んだ。
   
 
 
  
件名——
おめでとう(^∪^)
  
本文
——
うん、俺も凄いと思うよ。
 
 
 
 
『こ、これだけ・・・?』
私「佐倉美青」がお正月早々「雪村白」に送ったメールの返事は、たった一文で帰ってきた。
寂しいか寂しくないかで言ったら、もの凄く寂しい。
あんなに一生懸命考えて考え抜いた結果のメール(の割には?)の返事がこれ?!
そ、そりゃこんな時間(午前3時)に送ったのも悪いかも・・・うん、悪いよね。
でもお正月だから起きてるかなってちょっと期待もしてて。でも・・・でも。
もっと何か違う返事ないのーーーーー!!!!!
 
    
    
    
  



 
『おい・・・何してんの?』
風呂上りの俺の目の前にいるのは、一体誰だろう・・・なんて考えなくってもすぐに出てくるのが腹立たしい。
あたかも自分の部屋かのように優美に寝ているのは、俺の従兄弟「雪村自由」
そして何故か俺の携帯を握り締めて大口開けて寝ている。
嫌な予感がする・・・これはこの男の悪戯となるのだろう。
『・・・わざとだろ』
『ぐぅ・・・』
『狸寝入りはやめろ・・・自由』
ゆっくりと起き上がった自由は悪戯な笑みをこちらに向けてきた。
この笑み、何度見ても腹が立つ・・・そして悔しい。
『新年早々の悪戯にしては、ちょっとやりすぎじゃないのか?』
『白君ってばそんなにしわ寄せてると残っちゃうよ?』
誰のせいだ誰の・・・。
そんな事を言ってる暇なんて今の俺にはない。
自由から携帯を奪い
(やだー!なんて騒ぐな)メールを開く。
この日のこの時間にメールを送る人物なんて、一人しかいない。
そしてそんな俺の考えは見事当たった。
『最悪だ・・・』
    
    
    
  
    
    
    
  
『やっぱり・・・これ以上の返事はない』
あれからずっと待ってる私って凄く寂しい人間に思えてくる。
お風呂上りそのままの髪の毛も冷えた部屋のおかげで冷たく湿ってしまった。
たった一文の返事・・・これは、絶対に
『私嫌われたよーーーー!!!』
そうだよ。こんな時間(午前3時)にメール送る馬鹿なんていないよ!
その馬鹿が私ですよね・・・はい、わかってます。
どうしよう・・・明日もう一回メールしてみようかな?
でもでも!電話の方が・・・駄目!声なんて聞ける状態じゃないわ。
『あぁ・・・私の意気地なし』
ブーブーブー・・・!!!
『電話・・・え、白っ?!』
 
 
 
 
    
    
『も、もしもし・・・』
『もしもs』
『ごごごごごごめんなさい白!!やっぱこんな時間に送ったのがいけなかったんだよね?
そうだよね?!本当にごめんなさい馬鹿で!次からは気をつけるから!!だからだから』
『佐倉・・・さっきの俺じゃないから』
『そう!さっきのは白が送ったのじゃなくっ・・・・・はい?』
『ほら・・・自由』
『ブーブー!!白君ってばそんなに怒らなくっても』
『ブーブーって・・・さっきの・・・自由、さん?』
『そうでーす!ごめんね、驚いた?驚いたんなら俺としては喜ばしい事なんだけdウギャっ!!』
『(い、今ウギャッて・・・!!)』
『で、さっき送ったメールなんだけど・・・』
『・・・へ?う、うん』
『内容教えてくれない?消されたから』
(自由さん・・・!!)あ、えっと・・・やっぱりいいや。また今度で』
『え・・・?』
『きちんと顔見てお話したいから・・・それまで、ね』
『・・・ん、わかった』
『佐倉ちゃーん!!今白君はお風呂上りで湯上りさっぱりなタンクトップ乱れ着だよぉー!俺真近で見れて最高
———!萌えーー!!』
『何言っt』
『え、乱れ着ってそんな自由さんずるい!!・・・はっ!ち、違う!!私そんなつもりはーー!!!』
『さ、佐倉・・・?』
 
    
    
    
    
    

    
    
   
ねぇ白、知ってる?
お餅って力を合わせないと出来ない物でしょ?
なのに最近じゃ簡単に出来ちゃうんだって・・・。
なんか面白くないよね。
私ね、小さい頃にお餅つきをした事があったんだけど。
重たくって一人じゃ持てなくって、友達と協力してやったのね?
あ、その頃は力が弱くって・・・って今も弱いんだけど!!!
違う!!そんな話じゃなくって、えっとえっと!!
そうそう!!そしたらそのお餅が凄く美味しくって!!いい思い出になったんだ!
えっと・・・だから何が言いたいんだろう?
『佐倉の周りは楽しい事がいっぱいなんだね・・・俺は餅つきなんてした事ないな』
そうなの?じゃあ一緒にやろうよ!!
家にね、おじいちゃんが作った臼があるの。
今年は頑張って作ろうかって話になってたから、白も一緒に!!
華翠ちゃんも赤也君も誘う予定だよ!
『うん、いいね。楽しそうだ』
お正月って凄く楽しい事がいっぱいなんだよ!!
ねぇ白。
『ん・・・何?』
これからもずーっと一緒に楽しもうね!!
 
    
    


    
   
そう言って、佐倉はゆっくりと微笑んだ。
これからもずっと一緒に・・・今度神社にでも頼みにいくか?
・・・なんてな。
 
    
    
  
    
    
    
     
   
「終」
  
    
   
    
    
    
    
    
   
 


後書き

うん・・・正月関係な い よ 
n)`ν);.
年明け早々甘甘で始めるとめっちゃいい年になると某管理人からの愛のメッセを頂き(笑
学園物語に行き着いく相成ったわけですが・・・甘甘なの?汗
そして文章打つの面倒だってバレバレなお話作りですが、気にしないでくださいね
d(。ゝд)
 
でわでわ、こんな感じで
()今年も行きたいと思いまっしゅ!!
皆様、新年明けましておめでとうございます!!!
(*^∪^*)
今年もよろしくお願い申し上げます・・・!!